予防歯科とは、むし歯になってから治療するのではなく「痛くなる前に予防する」という考え方です。歯科治療で一番大切だと考えています。
歯科医院でのプロフェッショナルケアと、自宅で行うセルフケアが大切です。セルフケアだけでは、汚れを完全に取り除くことができません。歯科医院で、定期的に検診を受けて頂き、むし歯や歯周病になりにくい健康な歯を維持していきましょう。
むし歯の原因
むし歯は、食事をした時に残った糖分をもとに口腔内の細菌が酸を作り出し、この酸が歯を溶かします。人の唾液には、酸を中性にしたり、溶かされた歯を修復したりする働きがありますが、一度むし歯になってしまうと修復が間に合わず、進行してしまいます。
3つの輪が重なったところがむし歯の発生を表しています
他の輪と重なる部分をできるだけ小さくするように工夫することが重要です。
- 1歯質
- 歯質は一人ひとり異なります。歯質を強化するためには、歯の再石灰化を促進するフッ素の利用、唾液の分泌を促進するためによく噛むことが大切です。
- 2細菌
- むし歯菌が出す酸で歯が溶かされるのがむし歯です。
歯磨きでむし歯菌を減らすことが大切です。
- 3糖分
- 糖分の多い間食が増えると、口の中が酸性になり、むし歯になりやすい状態になります。間食を控えたり、糖分の少ないおやつを選んだり、バランスのとれた食生活を送ることが大切です。
予防歯科で大切なこと
まずは歯磨きが一番大切です。いくら優れた歯磨き粉や歯ブラシを使用してもしっかりと磨けなければ意味がありません。
食器を洗うのと同様で、洗剤の種類ももちろん大切ですが、いかにきれいに洗うかが一番重要です。しっかりと正しい歯磨きを身につけましょう。
セルフケア
- 歯ブラシで歯の一本一本を丁寧に磨く
- フロス、歯間ブラシを使って隙間の歯垢を取り除く
- デンタルリンスなどの殺菌剤で口内の隅々まで洗浄する
- 適切な歯磨き粉を使う (ご相談ください)
プロフェッショナルケア
- 機械的清掃:ご自身では落としきれていない汚れを専用の機械で落とします。
- 歯みがき指導:歯みがきに自信がある人でも、意外に磨けていないことが多いものです。ひとりひとりのお口に合った歯みがきの仕方、歯ブラシをお教えします。
- シーラント:歯垢が残りやすい歯の隙間などを、あらかじめ樹脂などでふさいでむし歯を予防します。
- フッ素塗布:高濃度のフッ素を塗布してむし歯を予防します
- スケーリング
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- PMTC
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